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株主優待 株式投資

【株主優待はオマケ】レボリューション(8894) 株主優待廃止

2025年3月13日

不動産業等を手掛ける(株)レボリューションが株主優待廃止をする旨のリリースをしました。
https://minkabu.jp/news/4169726

株主優待の内容
2,000株以上を半年以上保有する株主に対し、年間12万円分(各6万円分)のQUOカードを進呈

理由
主要株主が大量に株式を売却したため、優待対象の株主が急増し、株主優待の財源が足りなくなった。

3/12の株価はストップ安となり、145円となっています。最高値が691円でしたから、約80%下落したことになります。

それでも買う人がいるのは、おそらくですが、空売りで買い戻さないといけない人達が多いのかなと。
空売りをした場合は一定期間内に買い戻さない事になっています。
ちなみに、私は空売り等の信用取引はしないと決めています。

目次

  1. 繰返しになるが、株主優待はあくまでもオマケ
  2. 株主優待を得るための資金とリスクを比べる
    1. 株主優待に振り回されるな
    2. 広告塔の知名度や安心感と中身は別物
  3. 【まとめ】株主優待はオマケ、優待目的で買うなら慎重に

繰返しになるが、株主優待はあくまでもオマケ

先日、トヨタ自動車の株主優待でも触れたばかりですが、株主優待はあくまもオマケのスタンスで考えるのが良いと思います。
そういえば、寿司チェーン店のくら寿司も株主優待を廃止によって株価下落後、株主優待を再度導入して株価が上がりました。
なんだか、株主優待制度を利用した株価操縦を疑われないのかなとも思います。
2024年秋頃の株価は600円程度でした。
レボリューションの株主優待を受けるのに必要な資金は2,000株×600円=1,200,000円です。
株主優待は年間12万円分(各6万円分)ですから、年間利回りは10%となりますので、これはと思って買った人は多かったと思います。
3/12現在1,200,000円が290,000円まで下落したことになります。
株主優待だけを目当てにした場合、91万円の損失を出すことになります。

社長が辞任したのも、ストックオプションを強制的に行使することを逃れるためではないかと言われており、企業としてのガバナンスも問われることになりそうです。
ひょっとしたら、更なる株価下落と上場廃止なんてことにもなりかねません。
上場廃止になったら、株を買ってくれる人が出てくるか分かりません。
買ってくれたとしても二束三文で買い叩かれる可能性だって十分あります。
現時点でPBRが1倍を超えていますから、そのままBSの簿価で清算したとしても、株主に分配する金額はもっと減ります。

ストックオプションとは、ざっくり言うと、自社の役員や社員が一定の価額で自社株を買える制度です。
株価が高い時に行使できれば、差額で利益を得ることができます。株価が低ければ、損をするだけです。
特定の役員だけと思いますが、中には業績が悪かったりすると、強制的にストックオプションを行使しなければいけない決まりが設けられている事もあるようです。
まあ、ストックオプション自体、株価を上げるためのアメとムチの意味合いで設けられていますけどね。

私が以前勤務していた会社はストックオプション制度がありました。
ただ、行使できるタイミングは行使価額が株価よりも高くて、行使するだけ損する状況でしたので、意味なかったですね。

株主優待を得るための資金とリスクを比べる

株主優待に振り回されるな

会社の実態や業績に関係なく、株主優待だけを目当てに株式を買うと、株主優待制度の変更に振り回されることになります。
株主優待だけを目当てに買った場合、株価が大きく下落したらどうするのか。
また、株主優待が無くなった場合、株式を持ち続けることができるのか。
レボリューション社の場合、この両方が当てはまります。

広告塔の知名度や安心感と中身は別物

このレボリューション社の子会社である、ヤマワケエステートはクラウドファンディングをしています。
クラウドファンディング出資金の償還が遅延していると騒ぎになっていたので、Webサイトを見てみました。

この利回りが10%を超えるものが多いので一見すると魅力的に見えます。
騒ぎになっているからという訳ではないのですが、その内容は本当にそれだけの利益を叩き出せるかが疑問に思いました。
これなら、普通にREITに投資した方が良くねと思った次第です。
有名人を広告塔にしているので、安心感を与えているように見えます。
有名人が広告に出ているからと言って、全面的に信用するべきではありませんね。

【まとめ】株主優待はオマケ、優待目的で買うなら慎重に

株主優待はオマケであると認識する。
そのうえで、株主優待を目的に買うなら、必要な資金と優待内容を比べる。
また、株価が下落しても持ち続ける事ができるのかを考えたうえで慎重に検討する。
買おうとしている企業の実態や業績は確認しておく。
  • この記事を書いた人

tamsio

氷河期世代の40代。JTCから中小企業へ転職後に精神を病んで早期退職。そのままリタイア生活に突入しました。 リタイアするための方法や生活改善、投資について語っていきます。

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