投資信託の含み損にどこまで耐えられるかを調査した結果がありました。
一般社団法人投資信託協会がWeb調査でアンケートを実施しています。
【マジ?】4割が1%以上の含み損に耐えられない
上の図は「100万円投資した場合、いくらまでの損失なら保有し続けますか」という問いに対する回答の分布です。
表にすると次の通り。
含み損 | 割合 |
---|
1%まで | 41.2% |
10%まで | 31.8% |
20%まで | 12.2% |
30%まで | 4.6% |
40%以上 | 10.1% |
1%下落しただけで、4割以上の人が耐えられないのは由々しき事態である。
S&P500の例で言うと、2024年において指数が1%下落した日は252日中19日間ありました。
この1%下落した19日間の時に、運悪く買った人の4割は含み損に耐えられず、即売却していたかもしれない。
ちなみに、2023年で1%下落した日は26日間ありました。
2025年は既に9日間です。明らかに過去2年よりも多いペースですね。
グラフはS&P500の円建てETF(1655)と日経平均のチャートです。
2025年の場合はどうなのか、別の視点で考えてみます。
2025年初から投資を始めたら、85%が含み損に耐えられない。
3月中旬までに85%が脱落
2025年初にS&P500の投信を買った人の4割が、1/14日の時点で含み損に耐えられずに振落されます。
更に2月中旬あたりで更に3割が含み損で振落され、3月の中旬で更に1割が振落されるということに。
30%までなら耐えられる人はギリギリ残るといった感じですかね。
そりゃあ、NISA損切民がわらわら出てくるわけですよ。
ネットを使っていても、金融リテラシーは高くない
このアンケートはインターネット調査ですから、ネットを使っている人が回答している訳です。
それで、この有り様ですからね。
1%の含み損が嫌なら、円預金にするべきでしょう。
そういう人はインフレによるお金の減価にも鈍感でしょう、円預金なら口座の数字は変わりませんからね。
勉強して実践し、リテラシーとリスク許容度を高めるしかない
投資について、本を読むなりして勉強し、実際に自分のお金で投資を実践していくしかありません。
こんなこと言いながら、10数年前まではインデックスファンドの存在すら知りませんでした。
投資信託についても、パフォーマンスが低いアクティブファンドしかないのだろうなという程度の知識しかありませんでした。
旧NISA制度が出てきた時も、まるで興味がありませんでした。
そんな自分でもインデックス投資を開始し、NISAやiDeCoの制度を活用できていますから。
まあ、iDeCoは年金免除されているため、拠出できず、今ある残高だけで運用しています。
投資におけるリスクとは
名著敗者のゲームから引用
「長期における最大のリスクは、インフレと、投資家自身が感情に左右される不要なリスクである。」
「リスク許容度とは市場の極端な暴落期において、どこまで耐えられるか、というものでなければならない」
このほか、インフレについても言及されており、インフレによるお金の減価に対抗するには、株式投資であるとも述べられている。
今日本においても、急速に物価が高騰しているから実感があるでしょう。
ここ20~30年はデフレでしたから、物価が上がるなんてことは殆ど無かったですからね。
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