株式投資 米国株

【ドル建】米国株売却時の税金はどうなる?

2025年5月12日

米国株を売却する時、受け取るお金は円建又はドル建を選ぶことができます。
先日米国株を売却した時は、ドル建で受取りましたが、円建でマイナスだったため、税金が還付されました。
他の外国株も同様と思われますが、米国株に係る税金計算について共有します。

目次

  1. 【特定口座の場合】米国株は円建で損益計算する。
  2. 米国株を売却する時は円建の損益を確認する。
  3. 受取る通貨の種類は状況に応じて決める
    1. 今回はドル建でプラスだったから、ドルで受取った
    2. 使わない外貨(ドル)はMMFで運用
    3. 【税金の計算が楽】円転するなら、米国株やMMF等の売却時に円で受取る
  4. まとめ 米国株の取引は円建で利益計算する

【特定口座の場合】米国株は円建で損益計算する。

円で受取ドルで受取
譲渡損益の計算売った時の円建評価額-買った時の円建評価額売った時の円建評価額-買った時の円建評価額
プラス(利益)になる約20%分は天引後の金額が証券口座へ入金円建の証券口座から天引きされる。
足りない場合は不足分をドル建売却代金のから円転して徴収。
マイナス(損失)になる売却代金は証券口座へ入金
他の取引で利益あれば、損失と相殺される。
相殺された分の約20%の税金が還付される。
売却代金はドル建の証券口座へ入金
他の取引で円建の利益あれば、円建の損失と相殺される。
相殺された分の約20%の税金が円建の証券口座へ還付される。
ここでは特定口座(源泉徴収あり)を前提とします。

★具体例
A社の株を100ドル(150円/ドル)買った。
その後、A社の株を105ドル(140円/ドル)で売った。

1.譲渡損益の計算(円建)
105×140(14,700円)-100×150(15,000円)=-300円(ドル建だと+5ドル)←先日売った米国株はこのケースに該当

2.貰えるお金
円建:14,700円→円の証券口座へ入金
ドル建:105ドル→ドルの証券口座へ入金+他の取引で利益が出ていれば、300円分を上限として利益と相殺されて、相殺された利益の20%分が還付される。←何となく得した気分

米国株を売却する時は円建の損益を確認する。

今回はドル建で利益出ているが、円建だと損失になっていいたため、税金が還付された。
しかし、逆のケースも想定しなければならない。
ドル建で損失になるが、円建で利益が出ていると、税金が徴収されてしまう。
トータルで譲渡損のため、還付金発生

受取る通貨の種類は状況に応じて決める

今回はドル建でプラスだったから、ドルで受取った

直ぐに使う必要はないし、ドル自体は増えているのだし、円ベースでマイナスなら、税金が還付される。
それにすぐに米国株を買うからドルで受取った。

使わない外貨(ドル)はMMFで運用

しばらく使わないドルはMMFにしておけば、毎月金利が入るし、今なら年4%弱の金利が貰える。
円にしたかったら、MMFを売って円転すればいい。
この場合の譲渡損益は株と同じだから、為替の計算は不要。

【税金の計算が楽】円転するなら、米国株やMMF等の売却時に円で受取る

米国株を円で売買すると、為替手数料がかかるので、一旦ドルにしてから円転すれば良いと思われる。
が、為替だけで損益が出てしまうため、税金の計算をしなければならないのが面倒。
米国株やMMFの売却代金を円で受取れば、為替損益も株式の譲渡損益に含まれるので、税金計算が楽になる。
円転、ドル転の取引を記録して損益を計算するのは面倒だし、総合課税になるから、円↔ドルの取引はしない。

まとめ 米国株の取引は円建で利益計算する

・受取る通貨に関係なく、米国株の取引きは円建で税金計算される。
・すぐに円が必要なら円で受取る
・別の米国株を買うか、すぐに円が必要ないなら、ドルで受取る。
・使わないドルはMMFで運用する。
・円↔ドルの取引はしない。税金の計算が面倒だから。

金融商品の税制は毎年改正されるので、税制は確認しておきましょう。
毎年年末に「金融商品の仕組みと税金」が出版されるので、読んでいます。
  • この記事を書いた人

tamsio

氷河期世代の40代。JTCから中小企業へ転職後に精神を病んで早期退職。そのままリタイア生活に突入。リタイアするための方法やライフハック、投資について語っていきます。

-株式投資, 米国株
-, , , , , , ,