
他人の証券口座にログインしたとして、銀行口座へ出金するには、証券口座と同じ名義でないと出金できない。
不正ログインできたとしても、お金が手に入らなければ意味がない。
また、低位株を買ったところで、単なる悪戯に終わるのではないかという疑問も残る。
が、理論上はログイン後に低位株の取引を介して、お金を盗む事は可能です。
ただし、これは株価操縦を疑われ、罰せられる可能性があるので絶対にマネしないように。
売り手(不正グループ)と買い手(被害者)で売買成立させるため
不正グループは売買成立させて売却代金を受取る

あくまでイメージですので、ストップ高等は無視します。
最初に不正グループが低位株を買う。
①高い値段(1,000円)で売り注文を出す。
②被害者の口座にログインして、①と同じ値段で低位株の買い注文を出す。
③不正グループは1,000×100株の100千円が入金され、被害者口座は100千で低位株を取得する。
被害者は低位株を高値掴みさせられた事になりますが、不正グループとしては後は野となれ山となれです。
被害者がこれに気付いて売りたくても、1,000円で売るのは難しいでしょう。
証券会社も中国株等の取引停止を講ずる
このような被害が続出していることから、証券会社は不正取引の疑いが出ている銘柄を含め、取引停止措置を講じました。
SBI証券、全ての中国株で買い注文停止 口座乗っ取り対策
【まずは自己防衛】不正ログインさせない事が肝要
とにかく、各自において、不正ログインの防止策を講ずる事が大事です。
不正される前に、ログイン通知設定をしておくとか、取引パスワードの変更や使いまわしをしない等。
自分でできる対策はやっておくべきです。
やることをやってもなお、不正取引等をされたら、一定の補償はしてくれるかもしれません。
何もせずに不正取引されても、補償には応じてくれないでしょう。
何もやってないあんたが悪いって話になりますからね。
不正取引をされたと思ったら?
証券会社の相談窓口へ連絡と取引や注文履歴のスクショ取得
証券会社へ連絡するのは当然として、不審な取引や注文の証拠は残しておきましょう。
証券会社で分かるとは思いますが、念のため、個人でも証拠を集めておく
ログイン停止機能を使う

SBI証券の話になってしまうが、ログイン一時停止機能があるので、怪しいと思ったら設定しておくのも手です。
投資信託の定期積立については、そのまま積立が実行されるみたいです。
ログインパスワード等の変更
ログインと取引されてしまったら、パスワードを変更しておくのが良いでしょう。
家の鍵を無くしたら、合鍵をつくられても良いように新しく作り直すのと同じです。
金融庁の相談窓口へ連絡

金融庁にも相談窓口があります。
まとめ
・お金を直接出金できなくても、株取引を介して資金を奪うことが可能。
・不正取引の疑いあれば、証券会社等の窓口へ相談のうえパスワードを変更やログイン停止の措置を講じる。
・取引履歴のスクショ等も保存する。
・日頃から、多段階認証等の防止策は講じておく。