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簡単な経歴
私は40代後半の男で、独身。いわゆる「氷河期世代」です。住まいは賃貸です。
2024年に大手企業を退職後、中小企業へ転職するも3ヵ月で退職し、現在はリタイア生活の真っ只中である。
大手企業へ入社後、自身の生活の安定と会社への貢献すべく20年間勤務した。
退職時のポジションは管理職一歩手前の役職であったが、定年まで勤務を続けることに疑問を抱いた。
昇進することへの疑問
最初に正社員として勤務した大手企業はいわゆる※JTCと言われる会社であった。
※ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー(伝統的な日本企業)の頭文字
通常業務に加え、従業員は何等かの社内活動のプロジェクトへ参加が強制?されていた。
この、社内活動というのは、業務改善や企画を立案・提案するプロジェクトの事です。
この業務改善や提案に要する時間と労力が膨大であり、案件によっては他部署等との調整を要する。このため、通常業務を圧迫し、結果、過剰な残業を余儀なくされた。
人事評価においても、通常業務の精度や成果よりもこのような社内活動を「取り組んだというアピール」をすれば、高い評価が得られやすい仕組みになっていた。
意図的に社内活動を優先すし、点数稼ぎをする社員も少なからずいたと思う。
社内に対する情報共有もほぼ全てメールであり、Notionやチャットワークといったツールは存在自体知らない人が多かったように思います。
このため、休暇明けのメールは数十件、直属の上司の場合は100件を優に超えるメールを捌くことが休暇明けにやる最初の業務になっていた。
これは日本企業あるあるではないでしょうか、ことJTCと呼ばれる企業においては顕著ではないかと。
そうやって昇進した後の同僚や先輩を見ると、連日朝早くから夜遅くまで仕事に奔走していた。その姿を見ると限られた自分自身の時間を切り売りしてまで頑張る必要があるのか疑問に感じるようになりました。
勤め人は会社の駒に過ぎないのか?
通常業務においては、常に業務に追われる中、ふと思ったのは「所詮会社にとって都合の良い駒」なのではないかと。親会社の決算を見ると、毎期増配をしており、給料の増加率よりも高いのではないかと。
その分従業員に還元してくれと思ったが、悲しいかなそこは資本主義社会の定め。
これが投資界隈でよく言われるr>gという不等式である。
資本による所得(株の売却益や配当等)が給与所得よりも大きいというやつである。
会社は株主のものであり、利益の使い道は株主の意向に沿わざるを得ないという現実がある。だとしたら、従業員の働く意味とは何なのかを考えさせられた。
勤続のリスクを検討
勤め続けるのにリスクなんかあるのか?という疑問は生じるが、自分自身が直面しそうだったリスクは以下の3つ。
- 転居を伴う転勤
- 関連会社への転籍
- リストラに伴う退職勧奨
1.転居を伴う転勤
家の近所に家族が住んでいるが、遠隔地に転居すると何かあった時にすぐ対応できない。
独身だから遠隔地への転勤が大丈夫な訳ではない。若いうちは遠隔地への転勤は平気だったが、親が高齢ともなるとそうは行かなくなる。
上長との面談でも遠隔地への転勤は大丈夫か聞かれた事があるので、独身者は遠隔地への転勤は想定しておいた方が良い。
2.関連会社への転籍
関連会社への転籍は一旦退職扱いになってしまう。先輩も何人か転籍になっているのを見ているので、いつか自分もそうなるだろうと。
関連会社とは言え、どんな仕事をやるか分からないし、給与テーブル等も全く分からない。場合によっては遠隔地に配属になる可能性もある。
ただでさえ、転籍のうえ遠隔地への転居なんで冗談じゃないと思った。
会社にもよるが、自分でコントロールできない不確定要素が多すぎるので、これは想定しておいた方が良い。
3.リストラに伴う退職勧奨
2024年は大手企業でも希望退職を募集するニュースが多かった。自分の会社も例外でないと思った。
ただ、いつ希望退職するかは分からないから、いつ声が掛かっても辞められる準備はしておいた方が良い。
過去に退職勧奨を受けた事がある。複数回に渡って意向を訊かれ、全部断った。まあ、当時はあまりに実入りが少なすぎて断るの一択だったが。
あなたにやってもらう仕事は無い等と言われ、退職勧奨されたが、こちらから書面にサインさえしなければ良い。あとは嫌がらせのような研修受講やレポートの提出を求められたが、そんなものは適当にやっておけば良い。どうせ中身なんか見やしない。