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健康保険 年金 退職

退職後の健康保険と年金手続き

2025年1月17日

退職後について回るのが、健康保険と年金の手続きである。

多くの人は手続きや何をしたら良いか分からない事が多いし、各人の状況により千差万別。

あくまで私自身の事例ですが、参考になれば幸いです。

目次

  1. 退職後の健康保険は任意継続を選択
  2. 最悪の事態を避けるため、任意継続を選択した
  3. 国民年金の支払いはどうする問題
  4. 国民年金の免除申請を活用
  5. 免除の場合、将来貰える年金を試算する
  6. 年金を払い続けた方が得なのか?

退職後の健康保険は任意継続を選択

任意継続保険は社会保険の資格喪失日(退職日)の翌日から20日以内に手続きをしなければならない。

この期間を逃すと任意継続を選択することはできなくなる。

休職中に国保と任意継続の保険料の試算を行ったうえで、比較検討した結果、任意継続を選択した。

国保がややこしいのは前年の収入を基に保険料が決まり、保険料は退職~翌3月分として払う。(分割も可)

私の場合、無職を前提として考えるので、退職~R7/3(R5年の収入が基準)とR7/4~R8/3(R6年の収入が基準)までの保険料をそれぞれ確認する必要がある。

社会保険の場合、直近の標準報酬月額の表を基に決まり、最大2年間まで加入できます。

途中で国保が得と判断できれば、任意継続から国保へ切り替えれば良いと思った。

単純に試算した結果がこちら(任意継続が得)

国保任意継続差額(任意継続が得)
退職~R7/323万8万15万
R7/4~R8/383万33万50万
合計106万41万65万

国保は退職後の保険料を7割減免できる制度があり、この場合の試算がこちら(減免後の国保が得)

国保(減免後)任意継続差額(国保が得)
退職~R7/37万8万15万1万
R7/4~R8/325万33万50万8万
合計32万41万65万9万

単純に国保の減免制度を利用すれば、任意継続より得になる。

それでも任意継続を選択したのは理由がある。

最悪の事態を避けるため、任意継続を選択した

最悪の事態は、任意継続を選択できず、減免もできない場合だった。

その場合、任意継続に比べて65万円の負担増となる。これだけは何としても回避したいのが理由。

国保の減免制度は「会社都合の離職」ならば、申請できる。

しかし、離職理由が分からず、離職票が届く時期も不明。試用期間で辞めるから、会社都合のような気はするが、確証はない。

かと言って、離職票を待っていたら、任意継続の手続き期限である退職後20日を過ぎてしまう。ちなみに、最初に辞めた会社は、離職票が届くまで3週間程度かかった。

会社都合と決め打ちして、任意継続の手続しないまま20日を過ぎ、離職理由が会社都合でなかった場合は最悪の事態となる。

結果的に減免できたと判明しても、任意継続を選んでおけば、減免後の保険料よりも約9万円の負担増で済ませられる。

会社都合かどうかを決め打ちして、最悪の事態を危惧しながら過ごすくらいなら、少しくらい負担が増えても良いと思った。

最悪の事態を避けるための保険と割り切ることにした。

国民年金の支払いはどうする問題

健康保険の選択は終了したが、無職を前提としているので、国民年金の加入をしなければならない。

通常であれば、役所へ加入手続きをしてから毎月支払うという流れになる。

しかし、失業して無職の身にとって、毎月16,000円余りを支払うのは結構な負担である。

そこで、国民年金の免除申請を検討しても良いのではないかと思った

国民年金の免除申請を活用

国民年金は義務だから支払わなければならないのは十分承知している。

が、しかし、使える制度があるなら使い倒す。

調べてみたら、国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度というものがあるらしい。

詳細はリンク先を参照して頂きたいが、雇用保険に入っていたら、離職票が疎明書類となるらしい。

免除の場合、将来貰える年金を試算する

免除申請した場合、将来の年金額にどれだけ差が出てくるのか気になるところ。

マイナポータルで将来の年金支給額を試算することができる。

年金の受給開始は65歳~であるが、繰下げ受給をすることによって、60歳から受給することができる。

リタイア生活を決め込んでいるのであれば、早くキャッシュフローを改善できる。(はず)

ただし、65歳で受給するよりも、受給する金額は少なくなる。

実際にマイナポータルで試算してみた。

まず、無職のまま国民年金を支払い続け、60歳~受給した場合。月額88,786円

次に無職のまま、60歳まで国民年金の全額免除して、60歳~受給した場合。月額80,657円

国民年金を支払続けた場合と、全額免除した場合の差額は月額8,129円。

で、国民年金の保険料は16,980円。

年金を払い続けた方が得なのか?

60歳以降に月額8,129円多く貰うために毎月16,980円払い続ける必要性に疑問が生じる。

真面目に年金を払っていては、あまりにもタイムパフォーマンスが悪いのではないのかと。

国民年金を60歳まで(10年と仮定)支払う場合の保険料:16,980円×12カ月×10年=2,037,600円

言い換えれば、10年かけて約203万円払ったら、毎月8,129円多く貰える・・・

この203万円を回収するのに250か月(約20年)かかるのだが、60歳で受給開始なら80歳でようやくトントン。

それならば、免除制度を使い倒してしまった方が得なのではないかと。

浮いたお金を自分のために使った方が、有意義なのではないかと思った。

次回はついに2度目の退職前後の手続き、リタイア(無職)のメリットとデメリットをお伝えします。

  • この記事を書いた人

tamsio

氷河期世代の40代。JTCから中小企業へ転職後に精神を病んで早期退職。そのままリタイア生活に突入しました。 リタイアするための方法や生活改善、投資について語っていきます。

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