
ベースフードの食品はよく食べている。少量でも栄養価が高いためですが、まあまあ良い値段します。
こしあんは美味しいと思う。数年前に比べれば、バリエーションも増えて美味しいものが増えている気はします。
そんなベースフードユーザーということもあり、先週ベースフード株を100株購入した。
2/17夕方にベースフード社に対してTOBを実施するニュースを知る。
2/18にストップ高となりました。
2/16に約4%程度株価が上昇したが、今振り返ればその予兆だったのかなと。知らんけど。
TOBって何?
一言でいえば、ある投資家が特定の会社の株(今回はベースフード)を他の株主から直接買い取ることです。
買い取る目的は様々です。主に会社を買収したいとか。
買い取り金額は大抵、その時の株価に色(いわゆるプレミア)を付けた金額の事が多いです。
TOBが発表されると、株価も買い取り金額まで上がる事が多いです。その値段で買い取ってくれると分かっていますからね。
目次
TOBの概要(ファクト整理)
買収主体:MBFアクセラレーション株式会社(牧 寛之氏が100%保有)
買付価格:買取金額は1株688円(2/14の終値534円に対して28.84%のプレミアをつけて買い取る)
買収目的:牧氏はベースフードを愛好しており、株価が割安と考え、財産運用を目的として買い取るが、会社に口出しはしない意向。
資料を見る限り、牧氏は元々株式を1/3程度持っており、個人で買い取りすると、持株比率の兼ね合いで全部買い取らなければいけない事情があると理解しました。
牧氏曰く、「食品業界のテスラ」になる可能性があると評しているようです。
高校野球でいうところの「九州のバース」的な印象を受けてしまうのですが・・・
TOBの期間:2025/2/18~2025/4/15
買取(TOB)に応じる場合、上記期間内に指定された証券会社を通じて申し込まなければなりません。
ただ、そのためにわざわざ別の証券会社の口座を作るのは面倒です。
ベースフード社の現状とTOBの背景
業績の振り返り
売上は前四半期比で2%程度増加、営業利益も赤字から黒字へ転換。
また、ドラッグストアやスーパーではあまり販売されていないので、力を入れる模様。
海外でも展開しており、米国でも販売を開始するそうです。
個人的な所感としては、売上自体は伸びしろがありそうですが、税引き後の収支はどうかなというところ。
TOBが株主に与える影響
株価への影響
2/17はストップ高となり658円まで高騰しました。
私は510円で買っていたので、すぐに売ってもまあまあな利益は出ますが、TOB価額まで待とうと思います。
下記は気配値ですが、誰も売りの注文がありません。そらそうですね。

長期的な視点でのリスクとチャンス
もしTOBが成立しなかった場合の影響:TOB自体がなくなると株価は急落しますね。
高い値段で買い取りしてくれなくなりますから。
TOB成立後、株式市場での取扱い:上場は維持されるとのことです。TOB後も株価が変動するということですね。
自分の判断は?(売却・継続保有・様子見の理由)
TOB価額の688円になってから決める。どちらかというと、そのままホールドの方向で考えています。
しかし、売却したところで、17,000円程度の儲けです。桁が1つ上がると話は変わってくるのですが。
とはいえ、PBRが56倍※1と純資産に対して時価総額が過大なのは気になるところ。
なお、PER(一株あたりの株価÷一株当たりの利益)は赤字のため算出不可。
また第3四半期まで赤字ですが、通期で黒字になるという業績予想ですし、今後の伸びしろに賭けて見守るのも面白いかなと。
- 直近の決算短信記載の発行済み株式数5243万株×TOB価額688円÷純資産6.4億=56.36・・・ ↩︎
他の投資家にとっての学び
TOBが発生した時に考えるべきこと
- TOB価格の適正性(現在の株価との比較だけでなく、TOB価額をもとにしたPBRも考慮)
- 全部買い取りますと言われた場合は諦めて応じるか、市場で売却するしかない。
- どちらも拒否した場合は強制的に売却を余儀なくされるそうです。ゴネ得はないって事です。
- 売却せずにホールドするなら、企業の成長余地があるかどうか
今回は発生しないと思うが、別の第三者がより高い価額でTOBを仕掛けるケースがあります。
買収されたくない会社としては、渡りに船でホワイトナイトと言われたりするのですが。
発生しない理由:ベースフード社のTOBは敵対的買収が目的でないことは、資料からも明らかですからね。
自分が保有していた株にTOBがかかったことで考えたこと
- TOB価額で売ったらどれ位利益が出るのか
- TOBに応じる場合の手続き方法を確認
- そのままホールドすべきか否か(今回はその方向で検討中)
最後に
実はTOBを実施されそうな銘柄を探していた途中にTOBのニュースを知りました。
銘柄探しを中断して、ニュースリリース等の確認に没頭していました。
TOB狙いをしていた最中に、持株がTOBされるというレアな事例に遭遇したので、急遽記事を投稿しました。