
有事の金とよく言われるもので、最近金の価額が高騰しており、高値更新のニュースを良く目にする。
金が国内外で最高値 上昇突出、銀・白金は連動性薄く
金そのものに価値はあるが、何も生み出すことはないし、利子や配当は生み出さない。
純金積み立てや金の投資商品を買おうか悩む人も多いと思う。
儲けを狙うというより、守りの資産として持っておくならって感じ。
株や債券がダメでも金は持っているという安心感を買うイメージ。
ゴールドについて自分なりの考えや投資戦略をお伝えしていく所存。
目次
- 【結論】オルカンやS&P500に投資していれば、乗換える必要ない
- サテライトとして、分散させるならあり
- 【税金対策】金を買うなら、投資信託やETFが良いかも
- 【ゴールド強い?】主要インデックスとゴールドの比較
- 【航路を守れ】何が最も高リターンかは、後にならないと分からない
- 話題になり始めたものに乗っかるなら注意
【結論】オルカンやS&P500に投資していれば、乗換える必要ない
既にインデックスファンドへ投資しているのであれば、わざわざゴールドへ乗換える必要はなし。
そもそも長期的な経済成長を見込んでインデックス投資をしているのだから、目先の高値更新しているものに飛びつかなくて良い。
サテライトとして、分散させるならあり
インデックス投資だけでなく、サテライトとして持っておきたいなら全体の5%位を目安にお好みで買っておくのはあり。
株とかよく分からんから、金に全振りという選択もありといえばあり。
【税金対策】金を買うなら、投資信託やETFが良いかも
金の現物は、税制が株式等と違うから確定申告が面倒そう
金の現物(積立含む)は保有期間等で税金の計算方法が異なる。
また、売買の損益を出すのも、面倒そう。積立だとドルコスト平均法だし。
金の積立は毎日買い付けるはず。
田中金属とかなら、計算してくれるのだろうか?
投資信託やETFならば、株と同じく利益に約20%かかるだけなので、分かりやすい。
ただ、GLD等の外貨建ETFは為替に注意。
自分は金の現物(コインやメダル)を持っているだけ
私の場合は金の現物を持っているだけですが、売る気は全くないので、そのまま。
売れば買った時よりは高く売れると思う(多分)。
だから、これ以上金の投資はしない予定。
【重要】金の現物は防湿庫等を活用する
個人の金庫等に保管しても良いが、湿気等には気をつけたい。
私は、カメラの防湿庫に保管している。
これなら、常に湿度が保たれるのでお勧め。
貸金庫は維持費がかかるし、お勧めできない。
貸金庫で保管も考えたが、毎年お金がかかるし、昨今の銀行の不祥事を鑑みるとお勧めできない。
管理費を払ったうえに、物を取られたらたまったものではない。
取られた物が貸金庫にあったかどうかなんて立証しようがないし。
私はこういうのを使っている。
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【ゴールド強い?】主要インデックスとゴールドの比較

2025年に入ってから、ゴールド(GLDというETF)と、S&P500,オルカン(VTというETFで代用)、TOPIXの値動きを比較してみる。
ゴールドが15%超のプラスでぶっちぎりである。
TOPIXは1.4%とギリギリプラスなのは健闘していると言っていいか。
S&P500やオルカンは年初来-4%超である。
これだけみたら、ゴールドが良いなと思うのは無理もないところ。
次に過去5年間の値動きを見てみる。

S&P500やオルカンが圧倒しており、TOPIXがそれに続く。
ゴールドは2024年からグングン追い上げているものの、+99%と最下位。
じゃあ、ここからゴールドが一気に伸びてくるかは分からない。
神のみぞ知るところである。
【流行り物に乗るな】ゴールドは2020年頃も最高値更新と話題になったが、その後低迷
コロナショック直後にゴールドの価額が最高値を更新したと話題になった。
ところが、2021年以降はずっと低迷していたのは見逃せないところ。
ゴールドに飛びついて、2020年から2023年まで金に投資していた人の中には、見切りをつけた人も少なくなかったのでは。
【年初来なら銀が良い】銀とプラチナはどうなの?

銀とプラチナのETFを金のETFと比較してみた。
銀が+17%とトップで、プラチナは+10%と伸び悩んでいる。
1g当たりの値段はプラチナが高いはずだが、金の方が分かりやすいし、馴染みがあるからなのか。
流動性の問題もありそう。
【航路を守れ】何が最も高リターンかは、後にならないと分からない

ちょっと古いが、りそな銀行のWebサイトから引用した図。
資産別リターンの順位を年毎に表した図だが、年によってコロコロ変わっているのが分かる。
リーマンショックが起きた2008年は債券が上位を独占し、株式やリートは軒並み下位を独占している。
2018年においても、株式のリターンは下位を独占している。
これは後になってみないと分からない、今年だってゴールドがこのまま高リターンを叩き出し続けるか分からない。
戦争の憂いが無くなってくれば、価額が下がる可能性が高いですし。
結局どうなるか分からない。
よって、一度決めたインデックス投資の方針は変えずに航路を守るしかない。
話題になり始めたものに乗っかるなら注意
何でもそうだけど、話題になった時がピークで、その後低迷する傾向にあると感じています。
こと、投資においてはそれが顕著なので、今から金で儲けてやろうというのは得策でないと思います。
2022年のレバナスも話題になったがその後低迷が続いた【今は復活】
iFreeレバレッジ NASDAQ100等のいわゆる「レバナス」が2022年に話題になった。
ナスダック100に連動した投資信託ですが、2倍のレバレッジがかかったものです。
ナスダック100の変動幅にたいして2倍の値動きをするという事です。
下記はiFreeレバレッジ NASDAQ10のチャートです。
2022年初は基準価額が40,000円を超えていますが、その後低迷して一時は15,000円台まで落ち込みました。
とはいえ、投資先がナスダック100なので、上昇相場に載って復活はしていますけどね。
ただ、ここまで売却せずに持ち続けられた人はどれ程いたんでしょうかね。
レバナスブームに乗っかった人は復活するまで待てたのか疑問です。
