ゴールド 株式投資 軍事銘柄

【事前準備】金と軍事産業銘柄への投資を検討する

2022年以降、ウクライナとロシアの戦争は欧米諸国を中心に、軍需産業にとって大きな追い風となりました。

しかし、仮に停戦が実現した場合、その影響は各国の軍事産業に異なる形で表れることが予想されます。

そこで、ドイツ(EU代表)、アメリカ、日本の3か国を取り上げ、軍事産業への影響を考えてみます。

また、戦争によって金の価格が変動しやすいので、金への投資も検討する。

目次

  1. ドイツ:平和ムードと防衛政策の板挟み
  2. アメリカ:軍需産業の輸出構造が変化
  3. 日本:防衛産業の拡大に慎重な影響
  4. 金(ゴールド)への投資もあり
  5. 【監視するだけ】すぐに軍事銘柄や金を買う必要はない。
    1. 軍事銘柄(ドイツ、アメリカ、日本)
    2. 金(ゴールド)

ドイツ:平和ムードと防衛政策の板挟み

ドイツは戦争勃発後、大規模な防衛予算拡大を決定し、欧州の安全保障を支える中心的な役割を担ってきました。代表的な軍需企業としては以下の3社があります。

ただし、これらの銘柄は購入できる証券会社が少なく、取り扱っていない証券会社も多い。

  • ラインメタル(Rheinmetall):戦車・装甲車・弾薬
  • ティッセンクルップ・マリンシステムズ(ThyssenKrupp Marine Systems):潜水艦・艦艇
  • ヘッケラー&コッホ(Heckler & Koch):小火器

停戦の影響

  • マイナス要因
    • ウクライナ向け兵器需要の減少 → 特需が縮小し、売上成長鈍化。
    • EU諸国の緊急調達圧力が弱まる。
  • プラス要因
    • NATOの長期防衛力強化方針は継続 → 中期的には需要底堅い。
    • ウクライナ復興支援におけるインフラ警備・治安需要。

停戦が成立すれば、世論の間で「軍拡の必要性は低下したのではないか」という声が強まります。ただし、EU全体の安全保障体制を維持するため、むしろ中長期的には「質の高い防衛力」への投資が続くと見られます。


アメリカ:軍需産業の輸出構造が変化

アメリカは世界最大の軍需産業国であり、停戦後も引き続き強い存在感を示すでしょう。主な軍需企業は以下の通りです。

  • ロッキード・マーティン(Lockheed Martin:LMT):戦闘機F-35、ミサイル
  • ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman:NOC):無人機、核関連システム
  • パランティアテクノロジーズ(Palantir Technologies Inc:PLTR)世界の防衛・諜報機関などに、データ・意思決定・運用を大規模に効果的に統合するソフトウェアを提供

停戦の影響

  • マイナス要因
    • 欧州からの緊急発注の減速 → 短期的な売上インパクト。
  • プラス要因
    • NATO同盟国の「備蓄補充需要」は長期化(弾薬・防空システム)。
    • 中国を念頭にしたインド太平洋シフトに予算継続 → 世界的需要は安定。

戦争中は欧州諸国向けにミサイルや防空システムの需要が急増しました。停戦後は一時的に需要が減少する可能性がありますが、NATO諸国は防衛力強化を継続する方針を打ち出しているため、中長期的な需要は底堅いと予想されます。また、アジア・中東への輸出が相対的に増加することで、供給先の多様化が進むでしょう。


日本:防衛産業の拡大に慎重な影響

日本では防衛費の増額が進められており、防衛産業も成長が見込まれています。代表的な軍需関連企業は以下の通りです:

  • 三菱重工業:7011 戦闘機、潜水艦、防衛システム
  • 川崎重工業7012 輸送機、ヘリ、防衛艦艇
  • IHI(石川島播磨重工業)7013 航空エンジン、防衛装備品

停戦の影響

  • マイナス要因
    • 欧州での需要縮小により、国際共同開発案件(例:戦闘機)の予算配分に変動の可能性。
  • プラス要因
    • 日本自体の防衛力強化は継続(対中国・北朝鮮) → 需要安定。
    • 欧州各国が装備近代化を継続 → 日本企業が共同開発・輸出に参加する余地。

日本の場合は中国や北朝鮮を念頭に置いた独自の安全保障環境が存在するため、防衛力強化の流れが止まる可能性は低いと考えられます。むしろ、欧州の緊張が和らぐことでアジア地域への注目が高まり、日本の防衛政策の独自性がより強調されるかもしれません。


金(ゴールド)への投資もあり

戦争の事は分からないし、かと言って軍事銘柄を調べるのは面倒な人もいるでしょう。

そこで、有事の金と言われるように、金(ゴールド)への投資も有効と思われます。

世界で戦争が起こると、金の価格が上昇します。有事の金と言われるのはこのためです。

逆に、戦争が終結したり、停戦に向かうと、金の価格は下がっていきます。

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【監視するだけ】すぐに軍事銘柄や金を買う必要はない。

軍事銘柄(ドイツ、アメリカ、日本)

アプリなどで、銘柄を登録しておき、毎日株価を見るだけ。無理して買わなくて良い。

タイミングが分からないなら、少し買っていても良いと思うが、戦争の気配が出てくるまでは過度な期待はできないでしょう。

戦争の気配が出た時に、リターンを得たいから仕込んでおくならありかと。

戦争が起こって欲しいと願って、軍事銘柄を握り続けるのは精神衛生上良くないと思いますが。

ドカッと下がった時に、買えるよう監視は続けていきましょう。

金(ゴールド)

これも、軍事銘柄同様に金の価格やETFの価格を見るだけで良い。

買っておきたいなら、金の投資信託等の積立をしておく。今私も金の投資信託を積立しています。

金の価格が落ちてきた時に、金貨を買ったりするのも良いかなと思います。

繰り返しになりますが、まだ慌てなくて良い。

  • この記事を書いた人

tamsio

氷河期世代の40代。JTCから中小企業へ転職後に精神を病んで早期退職。そのままリタイア生活に突入。リタイアするための方法やライフハック、投資について語っていきます。

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